アイツが笑えるなら *愛しい野球少年に捧ぐ さぁ 悪足掻きをしよう。 自己満足の行動を自らで努力と称することのなんとおこがましい事か。 なんと自意識過剰なことか。 なんと傲慢でなんと深い罪過であるか。 血反吐を吐いて汗も涙も涸れ血が流れるほどまでに 叫び 走り 夢をつかめなかったあいつに対して 努力などと容易に口にする事はとても申し訳ない ならば私のこれはなんであろうか うんきっと悪足掻きだ 自分の想定した最悪的状況に陥らないが為に こうしてあまり意味をなさない悪足掻きをしている 俺の一生は悪足掻きでなんぼのもんじゃい。 アイツに笑って欲しい。